2025.12.23 未分類

姉妹都市「館山市」の視察

丹波篠山市(当時篠山市)と館山市は、昭和53年の観光協会間の姉妹都市提携以来、半世紀近い交流の歴史を刻んできました 。今回の視察では、平成23年に締結された「災害時相互応援協定」の実効性と、そこから派生した教育・スポーツ・経済にわたる多角的な交流について学びました 。

特に注目すべきは、災害協定の実績です 。平成28年の鳥取県中部地震の際、館山市は協定に基づき、本市を中継拠点として被災地(倉吉市)へ即座に物資を搬送しました 。本市が物資の積み替えや代理購入を担うことで、発災翌日の支援を実現したこの事例は、遠隔地の自治体同士が連携する「中継支援」の有効性を証明しています 。また、館山市では津波一時避難ビルとして民間ホテル等とも協定を結んでおり、緊急時には建物を損壊してでも進入することを容認する取り決めなど、人命最優先の徹底した備えを確認しました 。

この「顔の見える関係」は、現在、次世代への教育や地域経済へも波及しています 。令和5年から始まった学校給食交流では、館山市の子どもたちが本市の黒豆を使った「黒豆パン」を、本市の子どもたちが館山の「菜の花」や「カンベレタス」を味わっています 。単なる食材交換に留まらず、給食の時間を通じて災害時に助け合う相手であることを学ぶこの取り組みは、防災意識の向上にも大きく寄与しています 。 さらに、令和6年2月にオープンした「道の駅グリーンファーム館山」では、既に本市の黒枝豆や加工品の販売実績があり、高い人気を博しています 。視察中には、館山市の給食で好評だった黒豆パンを、地元業者と協力して商品化する構想も語られました 。 今回の視察を通じ、歴史ある姉妹都市交流を基盤に、実務的な防災協力と経済的な相互互恵が理想的な形で組み合わさっていることを実感しました 。