青藍会は、市内のグリーンウッドファクトリーを視察しました。同社は「地域との共生・自然との調和・社会への貢献」を掲げ、ジャム作り体験と工場見学を軸に、ものづくりの現場を開きながら地域のにぎわい創出に取り組んでいます。体験は火・木の午前午後で最大4枠、年間来場は約2,000人弱、リピーター比率は約25%。今後は旅行会社と連携した「いちご狩り+ジャム作り」ツアーの展開も予定されています。

製造面では、食品安全マネジメントシステムの再認証を取得し、有機表示は認証加工場要件に基づき運用。工場は2階から1階へ資材を供給する一直線レイアウトで、ライン上に在庫を置かない設計が特長です。アレルゲン管理ではピーナッツライン(5・6番)を壁で完全分離、入口も別に設定。充填は瓶・紙カップに対応し、紙カップは日産6〜7万個の生産能力、ボイル・熱水殺菌で衛生を担保します。最終工程では下部照明による目視検査を30分交代で行い、包装後はAGVと自動倉庫(収容1,800パレット)により出荷まで省力化。将来的にはAIによる検査代替も視野に入れています。

地域連携・教育では、小学校の社会科見学、産業高校とのぶどうジャム開発、特別支援学校の研修を受け入れ、体験収益の一部を赤い羽根募金に寄付。里山タータンの活用や地元パンとの連携も含め、来訪体験の価値を高めています。立地は、広い土地・高速IC・豊富な地下水(上水100t/日、地下水300〜400t/日)・行政支援などを総合評価して決定。雇用は正社員中心に、特定技能生・派遣を組み合わせ、人材育成・評価制度の整備や企業型確定拠出年金の導入を進めています。ふるさと納税は親会社主体で運用されており、「丹波篠山らしい商品」の拡充が今後のテーマです。
市への示唆として、
①体験×産業観光の磨き上げ(個人受入の導線整備、撮影可否の見える化)
②丹波篠山産(栗・黒枝豆・ぶどう等)×ジャムの返礼品開発(価格帯・原料調達・発売時期のKPI設計)
③先進のアレルゲン管理・自動倉庫等を教育資源として発信
④技術人材の地元育成トラック(高校・専門・インターン)構築
を提案します。
体験・品質・自動化を三本柱に、「地域とともに進む工場」のモデルが、市内の新たな交流と雇用の循環を生み出すことを期待します。