2025.11.10 未分類

市内視察「共和株式会社」

青藍会は、市内の協和株式会社・篠山工場を視察しました。同社は大阪・高槻に本社を置く総合メーカーで、金型設計・製作から射出成形、二次加工、組立までの一貫体制を強みとし、家電・自動車・医療など幅広い分野の樹脂部品を供給しています。さらに、環境配慮の機能性材料(PLA等)、清潔環境でのコスメ受託(容器開発〜充填・梱包)、そして自社開発の水耕栽培システム「ハイポニカ」と、素材から農業ソリューションまで裾野の広い事業を展開。ハイポニカは1971年に当時の篠山町で研究所・農場を開設した歴史があり、本市との関係は半世紀を超えます。

篠山工場には約60名強が在籍(男女ほぼ拮抗)。地元高校との連携や見学受入、新卒採用を通じ、市内就職の受け皿として機能しています。社内ではCSR委員会が横断的に環境・コンプライアンスを推進し、素材面ではポリ乳酸(PLA)などのバイオプラスチックに注力。リサイクルの実証や循環利用にも取り組み、イベント現場ではPLAカップの導入・回収啓発、ハイポニカ苗の配布などを実践。加えて企業版ふるさと納税を通じて本市のプロジェクトも後押ししています。

質疑応答では、人材定着と家族支援が大きなテーマでした。具体的には、社宅提供により外国人従業員の家族同居を支援(家族4人の実例あり)。また、社内託児所構想として、従業員の親が交代制で保育に関わる仕組みを検討中です。市役所とは就職支援室をはじめ良好に連携しており、地元採用の強化とスキル育成の両輪で人材確保を図っています。

本視察の示唆は三点です。第一に、環境と製造の両立を分かりやすく体験化する重要性。PLAやハイポニカは、市民・学生にとって「見る・触れる」学びの題材になり得ます。第二に、住まい×保育×就労のパッケージ支援。社宅・託児・教育の連携は、企業の定着率を押し上げるだけでなく、地域の人口維持策としても効果的です。第三に、産学官の実装型連携。射出成形・金型・バイオプラなど、現場の技能を高校や専門、大学のカリキュラムやインターンに接続し、市内で育て市内で活躍する人材循環をつくることが肝要です。 協和株式会社は、一貫生産の技術基盤と環境技術を両立させ、市内雇用・教育・環境に波及効果をもたらす企業です。市としても、こうした取り組みを見える化し、企業・学校・市民が交わる場を増やすことで、地域の持続可能性をともに高めていきます。