2026.01.28 未分類

豊中市、神戸市、三木市への視察研修

1.豊中市:経営戦略に基づく事務事業の見直しとDX推進

豊中市では、社会経済情勢の変化に対応するため、総合計画の着実な推進指針として「経営戦略方針」を策定し、民間資源の活用や投資による効果創出を含めた「変革の推進」を掲げています。特に行政手続きのオンライン化を急速に進め、現在では法令で台帳義務付けがないものは原則オンライン化し、オンライン申請実績100%の体制を整備しています。さらに、「書かない窓口」の導入検討や、RPA・AIを活用した業務効率化を実現しています。また、老朽化した学校施設の建て替えに向けて副市長主導の「未来への投資実現チーム」を立ち上げ、仮設校舎を活用した手法や用地交換など大胆な見直しを検討している点が印象的でした。

本市においても、限られた財源と人員の中で市民サービスを維持・向上させるため、豊中市のような強力なDX推進と業務効率化が求められます。また、公共施設の老朽化対策についても、戦略的な資産活用や統廃合に向けた具体的なロードマップの検討が急務であることを再認識しました。

2.神戸市:北野異人館街における歴史的建造物の保存と民間活用

神戸市の北野地区では、異人館街の歴史的・文化的な背景と、その保存・運営の現状について視察しました。かつて270軒ほどあった異人館は現在約33軒に減少し、維持費の高さから多くの所有者がカフェやレストラン経営などで維持に努めています。その中で、「うろこの家グループ」などの民間企業が複数の異人館を管理し、コロナ禍でも閉館を防ぐなど、観光地としての維持に重要な役割を果たしている点は大変参考になります。

本市においても、歴史的建造物や街並みの保存と活用は重要な課題です。行政による支援にとどまらず、神戸市のように民間企業のノウハウや資金を活用した、持続可能な文化財保護と観光振興の両立を図る仕組みづくりを検討していく必要があります。

3.三木市:道の駅リニューアルと農業振興・地域連携

三木市では、令和7年4月にリニューアルオープン予定の道の駅における経営戦略について視察しました。約4億円を投じて直売所とミュージアムを一体的に再整備し、「マルシェミュージアム」として魅力を高めています。地元産品比率を高め、日本酒の有料試飲コーナーを設けることで売上増に成功しているほか、農産物売場の拡大により農業団体の売上が大きく増加しています。また、生産者の高齢化を見据え、持ち込み商品を地域で責任販売し、高齢者が生産後も収入を得られる仕組み(安否確認も兼ねる)を検討している点は画期的です。

本市においても農業振興はまちづくりの根幹です。道の駅や農産物直売所を核とした周辺観光施設との相互送客や、地域運営組織(RMO)と連携した持続可能な農業支援策・高齢者の生きがいづくりを推進すべきであると考えます。